最近、twitterで転職相談がチラホラ来るようになりました。皆さん今後のキャリアについてとても悩んでますね。
相談して下さった方には出来る限り真摯に応えていますが、転職で悩むにせよ「筋の悪い悩み方と、筋の良い悩み方」があると思ってまして。
そこで今日は、僕が7回転職する中で気がついた「転職活動で上手く行かない人」や「転職後になかなか活躍できない人」に共通する悩み方について、わかりやすく説明したいと思います。
■ 悩みやすい人は「振り幅が小さい」
結論から言うと「振り子の振り幅が小さい人」は転職活動でも悩みやすいし、転職したとしてもなかなか活躍できません。
転職サイトではよく「仕事とプライベートのバランスが取れる」とか「ワークライフバランス重視」といった言葉が並んでいますが、あれは実は書いてないことがあると思っていて。
それは「バランスの取り方にも種類がある」ということです。
イメージとしてはこんな感じで、振り子をイメージしてみて下さい。下記のAやBは業界、企業、職種、ポジションなどあらゆる要素が当てはまります。

左側の「振り幅が小さい人」の特徴
- 転職するのにAかBかでひたすら悩み、決断が遅い
- 転職後も正解だったか気にする
- 仕事とプライベートのバランスを最初から取ろうとする
- バランスを追求することで、逆にアンバランスになる
右側の「振り幅が大きい人」の特徴
- 転職でAかBかで悩む時間は短くし、決断が速い
- 決断したからには自分の選択を正解にしようと懸命に働く
- 仕事に打ち込む時期と、プライベートを充実させる時期を分ける
- 一時期あえて「バランスを崩しにいく」事で経験の幅を広げむしろ逆に安定する
就職や転職は、決断の連続です。業界選び、企業選び、職種選び、どれを取っても十分な情報が得られない中、自分で選ばないといけません。どれが正解なのかは事前にはわからないわけです。
左側の人のように、正解を探して悩んでばかりいる人は「振り切ってみる」ことをしません。その結果、小さい振り幅でバランスを取ること自体が目的化してしまいます。
そして、なんとも皮肉なことに、最初からバランスを取ることばかり考えていると、振り幅が小さいままプルプル震えてる人みたいになってしまい、かえってアンバランスになってしまうんですね。
■ 振り幅が小さい=「小さくまとまる」
僕は「小さくまとまる」というのは、こういう振り幅が小さい状態だと理解していて、これが「筋の悪い悩み方」です。
逆に、振り幅が大きい人は「Aが正解か、Bが正解か」で悩む時間は極力短くし、「まずはAをやり切ろう。でもその次は何をやってみようかな」という悩み方をします。
正解を探すというよりも正解をつくり出してしまうスタンスであり、「筋の良い悩み方」です。さらに言えば、以前に書いた「モチベーションをつくりだす能力」ともつながります。
こういう人は「自分の選択を正解にしてきた」という自負があり、自分が選んだ道で苦労もするのですが、結果として「自分の意思でやり切ったこと」が多くなり、人生経験が豊かになっていくんですよね。
僕も、どうせ転職で悩むなら、後者のような悩み方をしようと意識しています。
ということで、今日は以上です。読んで頂きありがとうございました。