28歳年収160万の飲食店バイトだった僕は何を見つけたのか?

夜中になにげなくツイートしたら割と反響があったので、自分でも忘れないように少しだけ捕捉をしておきたいと思います。

とはいえ、新卒リクルートでIT業界にも転職したのに、そこを辞めてニートになり、飲食店でバイトしていたのはなぜ?って普通は思いますよね。

それは「自分が飲食店をやりたいのかを見極めるため」だったんです。

当時、リクルートを3年で離れてIT業界に転職したものの、仕事はマーケティングに関わる業務コンサル。自分で何もつくらない日々に強烈に疑問を感じて、一旦そこを離れたんです。しばらくは実家で何もせずにプログラミングしてみたり、ずっと読みたかった本を読むような日々でした。

ただ、僕は昔から飲食店を巡ったりするのが好きで、いつか自分でお店を出して切り盛りしてみたいんじゃないかなっていう思いを断ち切れなくて。

そこで、自分が大好きだったお店で働かせてもらうことにしたんです。正直、給料は少ないですが、お店の仲間も良い人ばかりで、すごい楽しかったです。

でも、ある日の夜。昼からお店を切り盛りして、夜中まで働いて、ようやく閉めた後にお店のバックヤードで自分が何をしていたのかというと。

在庫データの把握と本部へのデータ報告作業が面倒で、マクロ(プログラミングみたいなもの)を書いてたんですよw

他のメンバーはそんなこと考えもしないけど、僕はそういうのが全然苦じゃなかったんですね。そこでハッ!と気づくわけです。

ああ、結局、僕は「お店がやりたい」わけじゃなくて「既存の仕組みをより良くしたい」「無駄な作業を無くしてラクをしたい」んじゃないか?と。

お店の運営に関しても、お料理やお酒が美味しいのはもちろん嬉しいですが、それ以上に、サービスを円滑にするための「構造や仕組みが上手く回っている」ことにじわ〜っと喜びを感じていたんですよね。

今ならわかりますが「サービスを提供するのが好きな人」と「サービスを受けるのが好きな人」では、明確にタイプが異なります。僕はサービスを受けるのが好きで、それを支える仕組みや構造に目が行くタイプだったんです。

そして「そのために必要なことはどんどん学べる」という自分の資質を再発見したのでした。ここに至って、完全に迷いが吹っ切れたわけです。

当時の僕はまだこのブログ「気がつくと好きなことが仕事になっていたので振り返ってみた」で書いたような心境にはなってないので、飛び込んでみないとわからなかったんですよね。

我ながらなんと不器用な人間かとも思うのですが、それも今となっては良い思い出です。

その後、僕は本格的にプログラミングを独学し始め、4年後には自分で考えたサービスをリリースしたり、ビズリーチでエンジニアリングをDeepに学んだり、ヤフーに足繁く通って自然言語処理や検索技術についての経験を積んだりして、2016年にはメルカリでUSとJPの検索精度改善に挑むことになったのでした。

でも、そのあたりの話は、また今度にしますね。

皆さんにはこういった無茶な転職アプローチは絶対におすすめしませんが、意外なことで自分の資質がわかることはあるものですよね。

ということで今日は以上です。読んで頂きありがとうございました。