■転職したけど放置されているなら逆にチャンス

転職しても活躍できるか不安ですよね?もしくは、すでに転職したんだけど、なかなか期待通りの活躍ができず悶々としている方もいると思います。

その気持ち、すごくわかります。僕の直近の転職履歴は下記の通りなのですが、

  • SmartNews(2020年1月〜)
  • メルカリ(2016年10月半ば〜2019年12月末)
  • ビズリーチ(2013年11月〜2016年10月半ば)

いずれも自社サービスを開発/運営するIT業界の急成長企業ですが、これらの共通点として「中途入社者に対して”放置プレー”になってしまう」傾向がありました。

それでも、自分で言うのもなんですが、転職するたびにそれなりに活躍して生き残ってきてたのも事実。そこで今日は、自分がこれまで「放置プレーされてる状況で活躍する」ために感覚でやっていたことを言語化してみます

この記事を読めばきっと「放置プレーで全然OK,大歓迎」とわかって安心できると思います。

■転職後に放置プレーされる事のメリット

結論から先に言うと、皮肉にも「放置プレーだからこそ活躍できた」という構造になってる事に気づきました。

実際これ、根性論でも何でもなくて(根性論はキライなので)入社後にみっちり研修が準備されていたら「ちゃんと研修やったから理解できたはずだし、身についたはず」という風に認識されてしまい「わかって当然、できて当たり前」という期待値が設定されてしまうのです。それって嬉しいですか?

むしろ、「会社側が受け入れ準備不足である」「育成環境が整っていなくて申し訳ない」という受け入れ側の認識を逆手にとって、よりパフォーマンスが最大化する形に期待値をデザインした方が双方にとって幸せだと思いませんか?

そう。つまりこれは「会社や上司と自分との期待値調整」の話であり、それを自分でコントロールしようという話なんです。

どういうことか、下記のように整理してみるとわかりやすいと思います。

会社と自分の期待値調整マトリックス

会社と自分の期待値調整マトリックス
  • 右上のエリア:会社の強みに自分の強みをぶつける、別名「相乗効果」
  • 左上のエリア:会社の強みに自分の弱みを告白する、別名「習うより慣れろ」
  • 右下のエリア:会社の弱みに自分の強みで貢献する、別名「貢献しやすい
  • 左下のエリア:会社の弱みに自分の弱みで寄り添う、別名「励まし合い」

基本戦略は、右上の「相乗効果」エリアと右下の「貢献しやすい」エリアで貢献しつつ、さらに、自分の強みが貢献できる要素が他にないか探すというアプローチです。意外な会社の弱点に対して自分の強みが生きる場合もあります。

一方で、左上の「習うより慣れろ」エリアでは、会社では当たり前の業界知識やビジネスモデル、技術的理解、キーマンが誰かなど、自分は持ってないけど、図の右側の2つのエリアで成果を出すためには必要な知識が入ります。ここで大事なのは“知ったかぶりをしないことです。わからないものはわからないと開き直り、会社の上司や同僚に助けを求めてください。そうでないと、会社も上司も、自分ですらも「何がわからないか」わからない状態にはまってしまいます。

最後に左下の「励まし合い」エリアですが、会社としての弱みなので、自分も同じ弱みを持っていたとしても顕在化しにくいです。ただ、実はここは会社の成長と共に自分がスキルアップするチャンスも眠っているエリアです。

次に、自分の具体的なケースをここに当てはめてみます。

■証拠と根拠の提示

[メルカリに転職した時] 会社と自分の期待値調整マトリックス

[メルカリに転職した時] 会社と自分の期待値調整マトリックス

右上のエリアでは、当時急成長中で採用や広報ブランディングも強かったメルカリの強みと、自分の「採用が得意」という強みをかけ合わせて「相乗効果」をねらいました。おそらくメルカリのPMやEMの中でも、経営目線で必要な人材を集めるという意味ではトップクラスの貢献をしていたはずです。

一方、左上のエリアでは、自分は検索技術については得意ですが、CtoCプラットフォームやEC、フリマアプリについては経験がなかったので、とにかく自分でアプリを使ったりデータを眺めて見たり、システムの全体像をエンジニアに聞いてみたり、1on1で上司にメルカリのカルチャーについてぶっちゃけた質問をしてみたりして、体系的な研修など期待せずに「習うより慣れろ」という方針でいきました。

右下のエリアは、会社の弱みに自分の強みで貢献する「貢献しやすい」エリアですが、メルカリでは当時、検索改善できる人はいなかったので、僕の経験や専門性、知的好奇心などが、ギアがガチッと噛み合うように成果につながりました。

最後に、左下の「励まし合い」エリアですが、当時のメルカリは日本の開発メンバーの9割がUSに長期出張して開発するという体制でしたが、お世辞にも英語が超得意なメンバーばかりというわけではありませんでした。

自分も入社前の1ヶ月間、フィリピンに語学留学しただけで、入社後に英語を業務で使い始めました。無理矢理話しているのですが、それでも色々任せてもらえたのは感謝しかありません。

また、優秀な人材をフラットに配置して大胆に任せるという企業カルチャーだったので、必然的にマネージャーが少なく、また、マネジメント経験もそれほど豊富ではないので企業としては「マネジメントが課題」という認識でした。

僕も決してマネジメントが得意な方ではないと思いますが、開発組織のマネジメントという意味では、当時の会社の中では及第点だったと思います。

■放置プレーを逆手にとって活躍しよう

ということで、今日は以上です。

転職したけど会社の放置プレーに不安になってる人も、もし良かったらこの考え方を自分の現状に当てはめて今後の戦略を練ってみて下さい。

僕の経験上、ピンチは常にチャンスの顔をしているので、ハンデに見えることでもむしろ利用して、新たな職場で活躍されることを願っています。

ではでは。