【実話】転職時の有給消化をやんわり拒否された時の話

最近、仕事で活躍するための考え方やキャリア戦略についての話が続いたので、たまには、僕の身に起きた「えっ?」思うような残念話についても書こうと思います。

社名は伏せますが、かなり前の話です。当時勤めていたその会社ではありがたいことに成果を挙げることができ、仮説が当たったか外れたのかが数字でわかるのでとても楽しかったし、会社からも評価してもらって充実した日々を送っていました。

ところがある日、思わぬ形で他社から面白いオファーがあり、悩んだ末に転職を決めました(今思えば、これが僕にとってターニングポイントになっています)。

そこで「転職先が決まったので、○○月末で退職したいと思います。先方への入社は翌月の1日です」と伝えたのですが、当時の上司はいきなりの事にとても驚き、「考え直してくれないか」と引き留めてくれました。

それ自体は嬉しかったのですが、転職することはもう決めていたので引き留めはお断りしました。そうしたら、数日経って下記の2点を要望されたのです。

・やんわり「退職する時は、慣例的に有給消化はしないもの」
・退職日は月末から1日前倒しの○○月末前日でどうだろうか?

特に、1番目の有給消化については、知らず知らずのうちに「有給消化など実際にはしないのが当然」という社内の雰囲気が出来上がっていたのかもしれません。

■ 会社は従業員の有給消化を拒否・妨害することはできない

繁忙期やその他の理由で、有給取得はせず引き継ぎ業務に時間を割くように会社から要望される事があったら「有給消化はします」と毅然と伝えましょう。

もちろん、退職前の引き継ぎ不足で迷惑をかけるのは問題なので、そのためのスケジュールはきちんと確保しておくべきです。また、管理職であれば退職を切り出す前から自分の仕事を任せる後継者を見つけて、自分のポジションを代わりに勤めるための知識継承をあらかじめ進めておくのが理想です。

ただ、「有給消化をせずに引き継ぎする」のは普通でもなんでもないですし、法的にも取得が認められています。また、僕は「有給消化中に何に時間を投じるかは超重要」だと考えているので、気を遣って有給消化を放棄するのはもったいないと思います。

ちなみに、新卒で入社したリクルートグループは就業規則に「有給休暇の買い取り制度」があって、消化しきれない有給は買い取って給与に上乗せしてくれたのでした。

忙しくて有給休暇を全然取ってない従業員が多かったからなのでしょうけど、それでも良い会社ですよね。

■ 退職日と入社日の間が1日でも空くと国民健康保険への加入が必要

もう一つ、当時「退職日を末日の前にして欲しい」と言われた本当の理由はわかりかねるのですが、転職先への入社日との間が不必要に空いてしまう場合は、安易に承諾するべきではありません。

なぜなら、健康保険は1日でも間が空くと国民健康保険への加入が義務付けられるからです。

健康保険は毎月、月末時点で加入していた健康保険が適用されるので、

  • 現職を2020年5月30日付で退職
  • 転職先に2020年6月1日付で入社

上記のような場合、1日だけ間が空いてしまうんですよね。

そうすると、5月末時点では健康保険に加入しておらず、加入実績がなくなってしまいます。

■ 有給消化中は、何に時間を使うべきなのか?

さて、ということで今日の話は以上なのですが、皆さんは転職時の有給消化中、何に時間を使っていましたか?あるいは、使う予定でしょうか?

僕の場合は、下記ような勉強や活動に、それぞれの転職タイミングで時間を使っていました。

インソース→WILDCARDの有給消化期間

  • 中高生向けプログラミングキャンプの手伝い
  • シリコンバレーやスタートアップ事情の調査(視察にも行きました)
  • Ruby on Railsの開発おさらい

WILDCARD→ビズリーチの有給消化期間

  • Pythonプログラミング
  • 機械学習の基礎とプログラミングの学習

ビズリーチ→メルカリの有給消化期間

  • 英語慣れするためにフィリピンに1ヶ月語学留学
  • 検索エンジンのオープンソースソフトウェア”Solr”本の通読

メルカリ→SmartNewsの有給消化期間

  • 動画編集チャレンジ(SmartNewsの紹介をやりたくて)
  • このブログの企画・構想をまとめる

なぜなら、転職後にロケットスタートするためです。

僕の考えとしては、有給消化中は「次の転職先で活躍するための自己投資」に時間を使うが一番費用対効果が高いと思うんです。

疲れた身体を骨休めするにも最適な時間ではあるのですが、それもすぐに飽きますし、休み過ぎると返って疲れが溜まりますからね。

今日は以上です。ありがとうございました。