昨夜、新卒リクルート時代に気づいたことをつぶやいたら割と反響があり。
motoさんも共感してくれました。
当時の僕は、同期共々「森本千賀子 通称:もりちー」さんに可愛がってもらっていて、彼女のようなスーパーTOP営業ウーマンに憧れつつも、まるで雲の上のような存在だとため息を付いてたんですよね。
でも、上記のツイートのように、ある時ふと「舞台の上で気持ちよく踊り続けている人」と、そうではない「演出側の人」が、会社という場所にはいるみたいだと気づいたんですね。
そこで、今日はこのツイートの内容を捕捉したいと思います。
この記事を読めば「プレイヤー=タレント人材」と「マネジメント=演出家人材」の違いが再確認でき、ご自身がこれからどういうキャリアを歩んでいくかのヒントが手に入るはずです。
■ タレントは「超楽しい」けど「足し算の限界がある」キャリア
タレント=プレイヤーと言ったりもしますが、要するに「主に自分の能力で成果を挙げる」人材です。
役割
- 与えられた目標を、自身の能力をフル稼働して達成する
面白さ
- 自分が主役なので仕事の成果を具体的に感じやすい
- 他のメンバーについてあれこれ考える負担は少ない
難しさ
- 追求できる成果の規模には限界がある(アシスタントを雇う程度)
- スポーツ選手のようにピークがある
主に自分の能力にレバレッジをかけて仕事をするので、選手としてのパフォーマンスは自身の気力・体力ともに充実している時期がピークになります。
■ 演出家は「モヤモヤする」けど「かけ算の妙がクセになる」キャリア
一方、演出家は「自分以外の人の能力を組み合わせて成果を挙げる」人材です。
役割
- 例)管理職としてチームの成果を最大化する
- 例)営業企画として営業チーム全体の生産性を底上げする
面白さ
- メンバーの成長を実感した時に自分ごとのように喜べる
- 活躍の舞台を整える仕組みや仕掛けづくりはハマれば楽しい
難しさ
- なにが自分の成果なのかわかりにくく、モヤモヤしがち
- 上からと下から、別部署との調整など板挟みに合いやすい
主に他人の能力とその組み合わせ方にレバレッジをかけて仕事をするので、パフォーマンスはチームメンバーの自身の気力・体力ともに充実している時期がピークになり、メンバーの組み合わせ方次第でパフォーマンスを継続できるのが面白いところです。
■ タレント 兼 演出家のキャリア
この構図は、多くのIT企業におけるエンジニアとエンジニアチームのマネージャーの関係にも同じように当てはまります。
この2つは「使う仕事の筋肉」が異なるので、タレント=プレイヤーとして活躍していた人が必ずしも演出家=マネジメントとして成功するわけではありません。
そして、だからこそ、「タレント 兼 演出家」のような2つのキャリアを気軽に行き来できるのが理想的だと個人的には思うんです。
変化の激しいIT業界、インターネットサービスの世界にいると、事業環境に適応しながら、集まった人材の多様性を最大限に活かすには、それが必須だと実感しているからです。
ただし、それを可能にするには、会社がマネジメント一本槍のキャリアや評価制度ではなく、相互に行き来できる仕組みとカルチャーをつくる必要があります。
IT業界の転職を考える際には、こういったポイントも意識して情報収集してみることをおすすめします。
ということで、今日は以上です。ありがとうございました。