【実話】メルカリに転職して出会った「ユニコーン人材」とは?

‪2016年10月16日。僕はメルカリに「検索技術に強い元エンジニアのプロダクトマネージャー」として転職しました。

そして、そこで驚いたのは、非常に新しい働き方をしている人が何人もいるという事だったのです。

IT業界で腕を鳴らした経営者
IPOやバイアウト経験のある起業家
技術コミュニティで著名なエンジニア
何でもこなすフルスタックエンジニア
etc…

当時のメルカリは「人材のブラックホール」と呼ばれ、全国から著名な起業家やスーパーエンジニアたちが集まるIT人材のインターハイのような様相を呈してました。

そして、その中でも非常にユニークで新しい時代の働き方を実践している何人かの「ニュータイプ人材」にはどうやら共通点があり、それをどう説明すればよいのかを考えていました。

わかりやすくまとめると、彼らの働き方は

  1. 事業の急成長に圧倒的に貢献しながら
  2. 会社を上手く”使う”事で市場価値と知名度を高め
  3. 結果として自由度の高い働き方を実現している

という共通点がありました。

もちろん、ユニコーンと呼ばれる企業に勤めている人の大半は普通の会社員ですが、当時のメルカリには上記のような人材の出現率が高かったこともまた事実です。

さらに言うと、当時のメルカリのような「急成長企業」にリスクを取って転職すること自体が先見の明でもあり、上記の3要素に加えて株式報酬やストックオプションが、彼らの働き方の自由度だけでなく経済的自由度をもさらに強化するという好循環になっていたのです。

僕から見ていると、彼らは「会社員のメリットを最大限に生かしつつ、起業家のメリットの一部を組み込んだ第3の働き方」を実践しているようにも見えました。

そして、今思えばそれは間違いなく、日本中のビジネスパーソンに伝えるべき、価値あることだと思うんです。

だからこそ僕は今、彼らが背中で見せてくれた新しい働き方と、そこから得た学びを自分も実践し、より多くの人とそれを共有しようとがんばっています。

このブログの開設はその一環でもあり、目標は、彼らの新しい働き方やキャリアのつくり方、転職の考え方をサイエンスし再現性ある方法論としてまとめあげる事です。

そして、僕に新たな働き方を示してくれた彼らに最大限の敬意を評すると共に、彼らを想像上の生き物にたとえて「ユニコーン人材」と呼びたいと思います。

これは僕がつくった造語であり「未上場で時価総額1,000億円以上のユニコーン企業に勤める会社員」のことではありません。

本来、一人一人のビジネスパーソンが意識すべきは勤め先企業の時価総額ではなく「個人の時価総額」であり、会社の外から見た自分の市場価値のはずです。

そして、これが効果的に高まり、働き方の自由度と、経済的な自由度を双方高める方法があるのだという事実を目の当たりにしてしまった僕は、今、このことをなんとかして構造化・言語化し、わかりやすく説明したくてたまらないのです。

新型コロナによる自粛の影響が続き、不況とリストラの波が人の心を蝕んでいるこのタイミングだからこそ、僕はあの時に心から感動した「ああ、人が働くというのは、本来はこういうことかもしれないな」という実感を共有したいし、一人でも多くのビジネスパーソンに、僕が見たのと同じあの光景を見て欲しいと願っています。